新しく削ったニーボード。スピードと反応に驚いた一本。
- AC YASU
- 6月13日
- 読了時間: 3分
更新日:6月15日
ちょうど一年前位。
あれから時間がたち、ようやく形になりました。
このニーボードのアウトラインは、センター付近にほんのりとくびれを入れた流れるような形状。この“わずかな絞り”が、実は乗り味に大きく影響しています。
膝のポジションが自然に安定しやすく
ターンのときにはレールtoレールがスムーズに切り替えられる
前後のアウトラインとの流れが良く、走りの伸びを損なわない
くびれを入れすぎるとスピードが犠牲になるし、真っ直ぐすぎても操作性に欠ける。その絶妙なバランスを狙って削ったアウトラインです。

削り出しのテーマは「速さ」と「遊びやすさ」
今回のニーボードは、シングルステップボトム構造を採用。アウトラインはセンターに軽くくびれを入れ、膝立ち時の安定性とコントロール性を重視しています。
前回作った物より、「もっと速く」「もっと簡単に遊べる」ニーボードを目指してシェイプしました。

ステップボトム構造とは?
ボード底面に段差(ステップ)を入れることで、水の流れを一度分離。濡れ面積が減り、水の抵抗が少なくなるため、スピードに乗りやすくなります。
また、この段差が浮力を分散させる役割も果たし、加速しながらも安定して滑る感覚が得られます。
これはもともと船舶設計の理論ですが、ニーボードに応用することで「速くて軽い」乗り味が生まれます。

フィンセッティング:シングルフィン
今回のボードには、センター1本のシングルフィンをセッティング。ステップボトムで得られる直進性とスピードを活かしつつ、シンプルで芯のあるターンを狙った構成です。
抜けが良く、直線的なスピードが気持ちいい
ボード全体を使って操作する、クラシカルなフィーリング
立ち動作がないニーボードとの相性も良く、ターンの始動やラインの取り方が非常にナチュラルでした。

動作がないから面白い
テストライドで乗ったのは、ピークで張り気味→ミドルで厚くなり→インサイドで再び張るタイプの波。
その後、ポイントを移して、インサイド寄りで早めにブレイクする波にもトライ。
どちらも共通していたのは、「ブレイクが速い」ということ。でも、立つ動作がいらないニーボードだからこそ、波に早く反応できてめちゃくちゃ面白い。
パドルして滑り出した瞬間から、すでに遊びが始まっている感じ。短い波でも、ちゃんとターンできて、遊び切れる余裕がありました。

次の波が待ちどうしいです!
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